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2024.10.03

【“ママ”を限界の理由にしない】「子育てとの両立は無理!」それでも編集者をやるワケ【編集者 中村加奈】

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はじめに

「漫画の編集者」はハードな仕事というイメージがあります。 しかし、ソラジマには多様なバックグラウンドを持つ編集者が集まっており、それぞれが自身のミッションに邁進しています。 今回は、3歳の子どもを持ちながら編集者として活躍する中村加奈さんにインタビューしました。 ソラジマでの働き方や、子育てとの両立の大変さについてお話しいただきました。

【この記事はこんな人におすすめ】
・どんな経歴の人が編集者として働いているのか知りたい
・ソラジマではどんな働き方ができるのか知りたい
・子どもがいたら編集者は無理!?と転職を迷っている

最初は編集者としての入社ではなかった!?

中村さんの、これまでの経歴を教えてください。

中村加奈さん(以下、中村):新卒で現代美術の会社に入社し、プロジェクトマネージャーのアシスタントをしていました。 展覧会の企画やカタログ制作、ギャラリー運営を2年ほど経験しています。

現代美術の仕事は取り扱っている会社自体が少なくやりがいもあったのですが、やはりアートという分野は、それを受け取ってくれる人の数が少ないんですよね。 もう少し、広く多くの人に何かを届ける仕事がしてみたいと思い、その後デザイン会社に転職しました。 そこでさまざまな仕事のイロハを教えていただいたと感じています。

そこから、Webtoonの仕事をしようと考えたきっかけはなんだったのでしょうか?

中村:一旦、そのデザイン会社にいたときに持っていた目標を達成したこともあり、次のステージにチャレンジしたいなと考えていたんです。 当時、デザイン会社に勤めるかたわら、舞台を裏方でプロデュースする仕事もやっていました。 コロナ禍に入ったタイミングで、私が関わっていた『ノーミーツ』というオンラインの劇団が運よく多くの方々に目を向けてもらうことが多くなり、企業とコラボしたり本格的にエンタメコンテンツを制作したりするようになりました。

そういう状況を経て、本業としてエンタメの制作に関わりたいなと思ったのが、ソラジマでWebtoonの仕事をすることになったきっかけですね。

エンタメという分野は、Webtoon以外のものもありますし、他のWebtoonスタジオもありますよね。Webtoonで、しかもソラジマに入社した理由はなんですか?

中村:Webtoonは業界として非常に盛り上がっている印象があったので、次に転職するのであればWebtoonに関わりたいなと思っていたところに、共同代表取締役の1人、萩原さんからTwitter(現:X)で会社紹介をさせてもらえませんか、というDMをいただいたのが理由です。ちょうど興味があったので聞いてみて、気がついたら働いてました。笑

ただ、その時期は『ノーミーツ』での活動も行っていましたし、デザイン会社の本業もまだ継続していたので、すぐに転職という動きにはなってたわけではなかったんです。最初の1年半くらいはクロスメディア部門としてSNSの運用や、ボイスドラマのコンテンツ制作などを業務委託で行っていました。

「やっぱりコンテンツを作りたい」が原動力になりジョブチェンジ

——編集者としてソラジマでのキャリアをスタートさせたわけではないのですね。

中村:そうなんです。 並行して編集者の採用試験も受けていたんですが、最初はビジネス側としてソラジマに入りました。実際、自分でもビジネス側の仕事のほうが適性があると感じていましたし。

ただ、「エンタメコンテンツを作りたい」という気持ちはずっとあって、悩んでいる部分はありましたね。

採用してもらってから2週間ほど経ち、共同代表取締役の1人である前田さんから「中村さんは編集をやった方がいいと思う」と言っていただいて、編集にジョブチェンジしたという感じです。

ビジネス側の仕事もやりつつ、コンテンツの提案なども行っていたのでそう感じていただけたのかなと思っています。

——今、中村さんは編集者としてどんな仕事をやっていますか?

中村:今は2つの連載作品の準備に取りかかっています。ジャンルは特に限定しておらず、ロマンスファンタジーをはじめ、読切作品では現代モノも担当しています。

他チームの編集者と少し違うのが、読切作品を多く手がけていることですね。私の所属チームが、「多くの才能ある作家さんと出会う」ことを目標に動いているので、各自多くの作家さんと読切作品を準備しています。私は現在5作品ほどを手がけています。

——実際に、編集者として仕事を始めて大変だと感じたのはどんなことですか?

中村:最初は編集という仕事を舐めていたように思います。こんなに大変なものだとは思っていなかった、というのが正直な感想です。
漫画の編集はコンテンツに深く関わる部分が多い上に、未経験の状態だったので苦労は多かったです。
Webtoonの編集者は、横読み漫画の編集者とも違う部分が多いと感じています。

市場を分析してヒットする作品を作るための監督のようなポジションなので、「作品を出す」ことに対するコミット範囲がかなり大きいですね。クリエイターの方々へのフィードバックなど、コミュニケーションする相手も量も多いです。

また、私の場合は他の編集者とは違って、Webtoon作品自体をたくさん読んでいたわけではなかったので、インプットすることが大変でしたね。

実はエンタメに疎かった子ども時代

入社の前はあまりWebtoon作品を読んでいなかったとのことですが、エンタメ作品自体は子どもの頃から触れていたのでしょうか?

中村:実は私がエンタメコンテンツに目覚めたのは、大学生の頃からです。
観ることを禁止されているアニメもあるような家庭で、いわゆるエンタメコンテンツにあまり触れずに育ちました。
転機は、高校生のときに友達がやっていた演劇に影響を受けて、大学から演劇を始めたことです。

そこからアニメを観るなど、エンタメコンテンツに触れるようになりました。

一つのエンタメコンテンツに対する深い知識があるというよりは、幅広く色々触れていますね。ソラジマで他の人よりも漫画に関するインプットが少なかったという部分にはそういった要因もあると思います。

中村さんはお子様がいらっしゃいますが、子ども向けのエンタメコンテンツが仕事の参考になることはあるのですか?

中村:そうですね。子どもが観ているアニメもそうですし、絵本などに対しても「こういう作り方をしているのか」と分析するような目線で見るようになりました。自分が編集者になったからこその視点だと思いますね。

セーブしなくていいのがソラジマ文化

中村さんが思う、ソラジマに向いている人はどんな人だと思いますか?

中村:自分の限界を自分で決めない人が向いているのではないかと思います。

例えば、会社やコミュニティで、「これ以上やったら周囲が自分についてきてくれなくなりそう」と感じて遠慮して動いたり、「ここまでやったらもういいでしょ」と手を抜いてしまったりという人もいるかもしれません。

ソラジマはそういう「動いたり考えたりすること」をセーブしなくても良いコミュニティですね。

これまでのコミュニティとは全く異なる文化なのですね。

中村:そうですね。私はもうこの雰囲気に慣れていますが、入ってすぐは戸惑いもありました。

他のコミュニティと比較して変わっている点でいうと、「確認を取る」という行動があまり良しとされない文化もあります。いちいち確認を取らず、自分の中にしっかりとしたロジックがあって、「これをやったらソラジマにとって必ず良いものになるのでやります」という姿勢が良しとされているというところにびっくりした記憶がありますね。

両立は普通に無理!ママである中村さんが語る理由

中村さんはお子様がいらっしゃいますが、ママが働くにおいてソラジマの環境はいかがですか?

中村:私が入社するとき、萩原さんが「ママが一番活躍できる会社にしたい。中村さんにとって絶対良い環境にする」と言ってくださったんですね。実際、現在の環境は私にとってベストに近いと思います。

でも、ベストの環境だからこそ、「ママだから仕方がない」という言い訳が許されない環境でもあると感じています。ママが働くときに少しでも不具合や不都合がある環境だと、それを理由に逃げられるところがあるのですが、それが何もないんです。そういった厳しさはありますね。

福利厚生に関しても、充実しているかどうかでいうと、ソラジマはかなり充実していると思います。ただ、それはスタートラインにすぎず、その充実している環境でママがどうやって結果を出していくのか、というフェーズに置かれている気がします。

編集者の仕事と子育てを両立している実感はありますか?

中村:両立できているとは、自分では感じないですね。両立という状態をどう定義するかだと思うのですが、「福利厚生が整っているから、そのおかげで両立できています」と単純に捉えるのは、ソラジマではちょっと違うかなと思います。

子育てをしていない人と同じ時間の使い方をしていては、結果を出すことが難しいと思っているので、戦い方を考え動いている部分はあります。

ソラジマには「取捨選択」の考え方があって、「捨てること」も良しとされている文化です。

勉強会がとても多い会社ですし、チームによってはそれがルーティンになっているチームもあるのですが、私は基本的には勉強は自分でやると決めて、時間が長くかかるような勉強会には参加しません。自分のために使える時間をできるだけ多く取るようにして、その時間の密度をあげて仕事するようにしています。

あとは、ソラジマにはクオーターごとの合宿があるので、それが良い刺激になっていますね。強制的に家庭から離れて、心ゆくまで仕事のことを考えられるのが良いです。

自分ならできる「多角的なアプローチ」

それでは最後に、中村さんの「誰もがバカにする大きな夢」を教えてください。

中村:バカにされる夢、とは思わないですが、「ヒットを自分から仕掛けたい」です。

私は他の編集者のようにずっと漫画業界やエンタメ業界にいたわけではないのですが、その分、アートやデザイン、舞台や広告などさまざまなジャンルに対する知見を持っていると思っています。

これまでに得た経験や知識を今の仕事に融合させて、メディアを横断したプロモーションなど、世の中に対して多角的にアプローチできるプロジェクトを自分で作ることが夢ですね。

▼中村さんが編集を担当した作品が無事リリース▼

リリース初日でSMARTOON部門総合1位を記録!!!「シングルマザーの転生悪女ですが、溺愛ルートつかみました!」

あらすじ

もっと思うように生きられたら…。そう願い転生した先は小説『断罪のセレナーデ』の悪女ソフィア。幸いにも闇堕ち前で、可愛い息子アダムはまだ3歳。このまま何もしなければ親子共々ヒーローに断罪される未来が待っている…!バッドエンドを回避するため、ソフィアは劣悪な夫を捨て、嫁ぎ先を飛び出しシングルマザーとして息子を育てることを決意。「実家は超金持ちだし、出戻った方が幸せになれるはず!」そう思っていたが、帰ると知らない男が居座っていて――!? 転生前は言いたいことを心に閉じ込めていたソフィアが、明るい家族に囲まれて、不思議な能力を持つアダム、気難しい公爵騎士レオと一緒に新しい人生を謳歌する、痛快かつ愛に溢れたロマンスファンタジー。

原案:ウエノ 
脚本:群青ラテ/葵 遥菜 
ネーム:群青ラテ 
線画:ほこら 
着彩:Log!/森あんこ 
背景:いーのあゆみ 
仕上げ:ぽんず 
PD:中村加奈

▼作品はこちらから▼

さいごに

「子育てをしながら大ヒットや結果を求めながら働くのはめちゃくちゃきつい。それでも頑張ろうとモチベーションを持てる会社がソラジマ」と語る中村さん。

ソラジマでは、どんなバックグラウンドの方でも、頑張りたい人が頑張ることができる環境を準備しています。

「子どもがいるから」「今までエンタメに関わったことがないから」そう、自分に限界を決めてしまっていた人も、一度それを取り払ってソラジマで一緒に夢を実現させてみませんか?

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