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2024.08.29

【世の中はエンタメ作品だらけ!?】アメリカ生まれアメリカ育ちの古典文学青年がソラジマに入社したのはなぜ?【編集者 内田玲央】

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はじめに

漫画やゲームなどのエンタメコンテンツは好きだけれど、それを「仕事にしよう」と考えたことがなかった、という人は多いはず。

とくに、漫画の編集者という仕事に対しては「編集という業務に対する知識が必要なのでは?」というイメージから、挑戦することすら諦めてしまうことも。
ソラジマでは、新卒や未経験でも「とにかくエンタメが好き」という気持ち一つを持って入社し、作品に向き合っている編集者が多くいます。

今回は、新卒でソラジマに入社した内田玲央さんにインタビュー。入社の理由や、自分が目指す作品のあり方などについてお聞きしました。

【この記事はこんな人におすすめ】

・自分の「好き」や「面白い」を仕事にしてみたい
・漫画やエンタメが好きだけれど仕事にするための一歩が踏み出せない
・ソラジマ編集者がどのようなところにモチベーションを感じているのか知りたい

とにかくエンタメが好き!の一心で入社を決意

内田さんは新卒でソラジマに入社したとのことですが、入社するまでの経歴はどのようなものだったのですか?

内田玲央さん(以下、内田):「正社員という形で組織に属するのが初めて」という意味であれば、ソラジマへの入社がおそらく新卒入社になるのだと思います。
ただ、僕は学生時代も含めてソラジマに入る前まで、わりといろいろな仕事に挑戦していたんです。
学童保育の指導員や家庭教師、あとは動画編集の仕事などもしていました。

学童保育や家庭教師など、子ども関係の仕事が多いようですが、学生時代は教育などに関連した勉強をしていたのでしょうか?

内田:いえ、大学では日本の古典文学を学んでいました。

僕は、アメリカで生まれ育っていて、日本の古典文学を勉強するために大学入学のタイミングで日本に来たんです。18歳までは、現地の学校に通っていました。

そういったバックグラウンドから、英語・古典・現代文が教えられることもあり、家庭教師をしていた、という感じです。

古典文学を勉強し、家庭教師などをしていた内田さんが、ソラジマに入社することになった経緯を教えてください。

内田:僕は、子どもの頃から小説やゲームなどのエンタメコンテンツが大好きで、小学校3年生あたりからは自分自身でも小説を執筆していました。

このように、幼少期からの好みや小説を書いた経験から、「何かエンタメコンテンツを世に生み出す仕事がしたい」と考えていたんですね。

動画編集の仕事をやっていたのも、そのような気持ちから派生した行動の一つだったのですが、やはり「物語を生み出す仕事」を諦めきれず、出版社などの求人を探す中でソラジマと出会って入社することになりました。

小説を書いていたとのことですが、なぜ脚本家などのクリエイターではなく編集者を選んだのですか?

内田:簡単にいうと、「自分が関われる作品の多さや、バリエーションに魅力を感じたから」ですね。

自分自身が作家になって作品を生み出すことも魅力的ですが、その場合、生涯で生み出せる作品の数には限りが出てきてしまいます。一方、編集者であれば、より多くの作家さんと関わって自分1人では生み出せない数の作品を世に出すことができます。

僕は「新しいものをどんどん生み出していきたい」というタイプなので、自分自身から生まれるものだけではなく、さまざまな人から生まれた“自分だけでは考えつかないような”アイデアに対して、編集者として携わる形で世の中に出していくのも面白そうだなと感じたということも大きな理由の一つです。

日本の古典文学を学んでいた学生から、Webtoon編集者へのシフトチェンジに迷いはなかったですか?

内田:迷いはなかったですね。というのも、僕の中ではやっていることがずっと一貫しているんです。

僕は古典文学を、小説や漫画、ゲームと同じエンタメコンテンツの一つと捉えています。 生まれてから今に至るまで、ずっと一貫してエンタメコンテンツに触れている感覚なので、シフトチェンジした、という意識がないんですよね。

ソラジマに入社したことも、自分にはこの道以外はなかっただろうなと思っているくらいです。

Webtoonも古典文学もエンタメであることに変わりない

内田さんは小さい頃、どんな性格の子どもでしたか?

内田:とにかく好奇心旺盛で、楽しそうなものに飛びつく嗅覚が強い子だったようです。

いろいろなものに次々興味を示して、子ども用のハーネスで親を引っ張って歩くような子どもだったと聞いています。そういった部分は今とほとんど変わっていませんね。

あとは、子どもの頃から日本語が好きでした。
先ほど小学校3年生頃から小説を書いていたと話しましたが、アメリカに住んでいながら小説は日本語で書いていましたね。子どもながらに、日本語の響きや言い回しの中に、表現方法の可能性を感じていたのだと思います。

ロールプレイングゲームを日本語でプレイしているときに、登場人物のセリフが「サヨナラ」と、そこだけカタカナになっていたことが気になって「このカタカナ表記にはどんな意味があるのだろう」と、わざわざ英語でプレイし直したこともありました。

英語では「さようなら」に該当する言葉が、ニュアンスに応じていくつかあるのですが、日本語では「さようなら」のたった一言をカタカナにしたり、余韻をつけたりして意味合いを変化させることを知って、日本語の深さを感じたことを覚えています。

子どもの頃から、日本のエンタメコンテンツに深く触れ合っていたのですね。内田さんがエンタメの一つと話す日本の古典文学に興味を持ち始めたのはいつですか?

内田:中学校に上がるくらいですね。 当時、日本語を学ぶため、休日に日本人学校のようなところに通っていたのですが、そこで行われていた古文の授業で清少納言の『枕草子』を読んだのがきっかけです。

『枕草子』は現在でいうSNSやブログのようなもので、日常のなんでもないことが記されているんです。その内容が、現代人が感じているようなこととあまり変わらない内容ばかりなんで「人間って1000年前も今も変わらないんだな」ということに、この『枕草子』を読むことで気が付いて、古典文学の面白さに目覚めたという感じです。

同時に、日本語が辿ってきた変化にも気が付きました。

「ありがとう」という言葉は現在、「Thank you」の意味で使われることがほとんどですが、当時は「有り難し」と記され、「なかなか起こらないこと、レアなこと」という意味合いで使われていました。

変わらないものがある一方で、変化も大きいものがあるという気付きから、日本の古典文学にハマっていった気がします。

古典を読むことはWebtoonを読むことともあまり変わりはないですか?

内田:そうですね。日本の古典文学もWebtoonも、隔たりなく同じ感覚で読んでいます。

ストーリーを追うことが好きなので、その部分が共通していれば、古典文学でもWebtoonでもゲームでも、違和感なく入り込めるタイプです。

作品のジャンルも問わず、とにかくストーリーを読むことが好きなので、今後どんなジャンルの作品を担当することになっても苦労なく楽しんでインプットできると思います。

ジャンルを問わないフレキシブルさで仕事を切り拓く

どんなジャンルでも好き、とのことですが内田さんの現在の担当作品のジャンルはなんですか?

内田:僕は現在、男性向けジャンルを担当しています。縦スクロールのWebtoon、横読み漫画問わず担当していますね。

6月22日には、横読み漫画の『オワコンと追放された支援魔術士ですが?~自己強化で最強成り上がり英雄譚~』がリリースされました。

他には、いわゆる「俺TUEEE」系*のWebtoon『落ちこぼれ賢者はURスキル継承者で成り上がる』が7月3日に公開されました。

そして常に一緒にやってみたいと思ったクリエイターさんには即お声がけして、読切作品も10本ほど準備していますね。

読切作品を10本!すごいバイタリティですね。

内田:僕はとにかく新しいことが好きなので、「読切作品を作ろう!」などの新たな動きがあるとすぐにそれに乗りたくなるところがあるんです。

7月公開予定の「俺TUEEE」系の作品を担当することになったのも、自分自身のそういった性格が影響しています。

先ほども話したように、僕は物語を読むことにおいてはジャンルレスなので、「このジャンルじゃないといけない、やりづらい」という気持ちがないんですね。 例えば最初は、なろう系作品を担当していたのですが、「ソラジマでも『俺TUEEE』など、作品ジャンルの幅を広げていこう」という話が出たことで「じゃあ僕もやりたいです!」と波に乗った、という感じです。

今後はラブコメなどもやってみたいと思っています。

「俺TUEEE」系*とは・・・ゲームなどにおいて、相手を圧倒的な力でねじ伏せている状態のこと。 またアニメなどをはじめとした物語においては、努力の跡も見られないのに主人公が最強である設定のことを指すこともある。(引用https://www.weblio.jp/content/俺TUEEE)

自由にやりすぎてもOK!?なソラジマの環境とは

とにかく物語を読むのが好き、というのは漫画の編集者向きの要素ですよね。やはりソラジマ編集者には内田さんのような人が多いのでしょうか?

内田:そうですね。僕は、今までいろいろな作品を読んできたと思っていますが、それでも「まだまだ足りなかった」ということを思わせてくれる人ばかりです。

その人にしかない考えを持っていたり、良い意味で尖っていたりする人が多い職場だと思います。

これまで内田さんが関わっていたコミュニティと違う部分はありますか?

内田:自由と責任を与えてくれるところが、他のコミュニティや会社とソラジマが一線を画している部分だと思います。

とにかく、社員の持つ裁量が大きいんですよね。会社の成長のために必要だと考えたことであれば、自分自身で判断して実行して良いという文化があるんです。

とくに僕は、学童保育の指導員をしていた経験があることで、よりソラジマの文化に驚かされた部分があります。学童保育は子どもたちの命を預かる仕事なので、何をするにも許可が必要だったり、厳格なルールが定められていたりするんです。そのような環境で働いていたので、ソラジマに入社してすぐは編集者の裁量の大きさに驚きました。

これまでとはまったく違う環境に不安は感じなかったですか?

内田:びっくりはしましたが、不安はなかったですね。

誰かが生きるための活力になる作品を生みたい

最後に、内田さんの「誰もがバカにする大きな夢」を教えてください!

内田:「今この瞬間、誰かの心に突き刺さって、生きる希望になれるような物語を生み出したい」**ですね。これは、小学校3年生の頃、小説を描き始めた頃から変わっていません。

僕自身も、学生時代に親の都合で州をまたいで引っ越したり転校したりして、慣れない環境に置かれたことでメンタルが落ちてしまったことがありました。そういうときに生きる活力をくれたのが小説や漫画などのエンタメコンテンツだったんです。

僕が担当した作品を目にして「このあと1時間だけでいいから、生きてみよう」と思ってもらえるような物語を生み出すことが自分のミッションだと考えながら、日々制作に取り組んでいます。

おわりに

小説を書いていた経験から、「僕が書いた脚本を、社内の別の編集者に担当してもらうという試みも面白いかも」と話していた内田さん。やってみたいことやアイデアは尽きない様子です。

「ただ漫画が好きなだけ」「読むことしかしたことがない」そう考えて、漫画作品を生み出せる世界への一歩を躊躇していた人もいるはず。しかし、ソラジマでは、自分自身の感じる「好き」「やってみたい」を形にできる環境があるのです。

私たちと一緒に、あなたの「面白い」を「今世紀を代表するコンテンツ」に昇華させてみませんか?

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