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2025.01.28

【屈折した部分や理屈っぽさが武器に】ジャンルNo.1の作品をつくりたい【編集者 近藤 さくら】

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はじめに

こんにちは!デジタル漫画出版社のソラジマ広報チームです
Webtoonと聞くと、ロマンスファンタジー系の漫画を思い浮かべる人は多いかもしれません。 今回インタビューしたソラジマ編集者、近藤 さくらさんも「最初はロマンスファンタジーをつくるつもりでいた」と話す一人です。

現在は「大人女性向け人間ドラマ」を描くインモラルチームに所属し、4作品を担当する近藤さん。 入社の経緯や、インモラルチームに所属することになった理由などをお聞きしました!

【この記事はこんな人におすすめ】
・ソラジマ編集部にどんなチームがあるのか知りたい!
・チームごとにどんな人材が合うのか気になる
・ソラジマ編集者に必要な能力が知りたい

編集者をやりたい一心で新卒選考を突破

——近藤さんは新卒での入社ですよね。ソラジマに入社を決めた理由はなんでしょうか?

私がソラジマに入社を決めた経緯は、かなりシンプルなんです。もともと、漫画の編集者になりたいと考えて大手出版社をいくつも受けていたのですが、すべて落ちてしまって……大学卒業を控えた3月になっても就職先が決まらずに、路頭に迷っていたところで選考を受け、通ったソラジマに入社しました。

3月末に選考が終了して4月にすぐに入社という、ギリギリ新卒入社として滑り込んだ感じですね。

——ソラジマのどんな部分に惹かれて、選考を受けたのですか?

よくソラジマのホームページやソラジマストーリー、ソラジマTVを観ていたんです。 それらのことを通してやりたいことができる会社だなと思ったことが、ソラジマに惹かれたきっかけです。

私はとにかく「漫画に関わりたい」「ずっとクリエイティブなことをしていたい」という気持ちが強いので、ソラジマの編集者に大きな裁量権が与えられていて、本当に自分がやりたいことをできる環境があることに魅力を感じました。

ソラジマは採用選考の内容が濃く、他社を並行して受けていなかったので。「逃したらあとがない」という気合いは人一倍あったように思います。

実際にソラジマへの就職が決まったときは、「入りたい会社に入ることができた」という喜びだけでなく、「無職にならなくてよかった……!」という安心の気持ちも大きかったです(笑)

——ソラジマの採用選考で、一番大変だったことを教えてください。

選考の最後に行われる「業務トライアル」ですね。 業務トライアルは、編集者の業務を実践に近い形で行い、それを審査されるものです。

新卒採用で社会人経験がない状態で、より実践的に情報をキャッチアップしていくということが大変でした。わからないことだらけのなかで、「自分が一番よいと思う行動を選択してください」と行動を考えさせられるシーンが多いので、“正解がわからない大変さ”というものを日々感じていました。

ただ、当時は「社会人経験がないから大変なのだ」と感じていましたが、実際に働いて見ると、見られてたのはそこではなかったんだなと感じます。

新卒、中途、編集者経験者とそれぞれスタートは違っても、「自分の考えでどこまで動けるのか」を見られていたのではないかと思います。

——いざ入社した際、不安は感じていましたか?

不安はかなりありました。 というのも、真剣に就活したにもかかわらず、ソラジマ以外の会社すべてに落とされてしまうという経験があったので、「今後もうまくいかないんじゃないか」「自分がやりたいように動いて失敗したときが怖い」という気持ちは抱いていましたね。

一方で、一定の勝ち筋も持っていると感じていました。

私は、Webtoonを就活以前からよく読んでいた、いわゆるオーガニック読者だったので、Webtoonは馴染みのあるコンテンツだったんですよね。Webtoonに対して何も知らない状態からのスタートではないですし、市場のキャッチアップという点においては一歩進んでいると考えられたことが、不安を払拭するにはプラスに働いていたかもしれません。

プロデュース経験が今の仕事の礎に

——近藤さんはもともと漫画編集者を目指していたとのことですが、いつ頃から興味を持っていたのですか?

漫画の編集者という仕事に興味を持ち始めたのは、中学生くらいからです。

もともと絵を描くのが得意で「漫画家になりたい」「美術作家をやりたい」など、クリエイターとして仕事をしたいと思っていましたし、高校でも美術科、大学は美大に進学しました。 しかし、「自分がつくりたいものをつくる」ことと、「売れるものをつくる」ことのバランスに対しての葛藤が多く、自分には難しいかもしれないと考えるようになったんです。

その後、漫画の編集者になりたいと具体的になったのは大学時代ですね。

展覧会を主催するためにイベント自体を企画して運営するという機会があったのですが、そのプロデュースする作業が本当に楽しくて充実感も大きく、「一番好きなコンテンツである漫画でこれをやってみたい」と考えました。

——関わり方や考え方が変化しても、昔からクリエイティブに関わることが好きだったのですね。

そうですね。子どもの頃からあまり外に出ず、家でずっと絵を描いたり本を読んだりしていることが多かった記憶があります。

——子どもの頃の経験などが、今の仕事に役立っていると感じることはありますか?

経験というよりも、私の子ども時代からの性格や考え方が、今の仕事につながっている部分はあるなと感じます。

とにかく「なぜなのか」を考える子どもでした。たとえば、誰でも子どもの頃に大人から「これはしてはダメ、これはしてもいい」と言われたことがあると思うのですが、私はよく、「ダメなこととよいことの定義ってなんだろう、どう線引きするんだろう」といつも考えていました。自分が嫌な気持ちになったときに「なんでこんな気持ちになったんだろう、なぜこの人は私にこんなことをするのだろう」なども、よく考えていましたね。

周囲からは、「理屈っぽいクソガキ」と思われていたかもしれません(笑)

インモラルチームに必要な要素とは

——実際に、その「理屈っぽさ」の部分は、どのように編集の仕事に活きているのでしょうか?

私は現在、不倫系や女性向け人間ドラマ作品をつくるインモラルチームに所属しているのですが、個人的には、合う合わないが分かれるジャンルだと思っています。

作品をつくる上で、「こういうことをされやら嫌だな」「コイツ、本当に嫌な奴だな」というヘイトをつくるという作業があるので、自分の嫌なところや人間の嫌な部分、世間的に歓迎されないものへの感度が高い人間が向いている気がしますね。

心が綺麗な人や「あまり嫌いな人はいません」というタイプの人が考えた嫌な奴って、そんなに嫌な奴にならないんですよ。

編集者、クリエイター問わず、よい意味でひねくれていて屈折しているタイプの人はインモラル系の作品とマッチ度は高いのかもしれません。

実際、私も入社直後は王道のロマンスファンタジーをつくろうと思っていたのですが、仕事をしていくなかでインモラルのほうに適性がありそうだと気がついて、現在に至ります。思いつくアイデアが、一番多かったというのもありますね。

もちろん、人それぞれの戦い方があるので、一概にこういう人が向いている向いていないという枠に当てはまらないことも多いですが、インモラルチームには、人間の悪い部分や本質について考えたことがある人が多い傾向があるように思います。

——チームによっても、所属する編集者にそれぞれ特徴がありそうですね。ソラジマ編集者全体でいうと、どんな人が多い、向いている、という傾向はありますか?

一概には言えないですが、クリエイティブに対する執着心が強い人です。

私自身も、採用選考で業務トライアルを突破できたのは、「とにかく面白い漫画をつくってヒットを出すんだ」という気持ちが強かったことが要因になっている気がします。今もその気持ちだけで走っている感じもありますね。

周囲を見ていると、地頭がよくて言語化能力やコミュニケーション能力が高いことも、ソラジマ編集者に向いている人の特徴としてあげられるかもしれません。実際に作品をつくってくれるクリエイターさんに対して、どういう風に物語を構想していくかをしっかり伝えるためにはそのぼんやりとしたものをしっかりと言語化してコミュニケーションを取らないと伝わらないので。

多くの人を巻き込んで作品をつくっているなかで、「ここはこうしたほうがよい」と判断できる能力も広い意味でのコミュニケーション能力に入ると考えています。

近藤さんが描くバカ夢とは

——それでは最後に、近藤さんの「誰もがバカにする大きな夢」を教えてください!

真剣に目指していることは、「ジャンルで一番のヒットを出すこと」ですね。インモラルチームはジャンルの性質的に、アニメ化よりも実写化に照準を定めているので、そういった部分も意識しています。

ヒットの規模感を明確にしているわけではないのですが、できるだけ大きく、世界に出していければと考えています。

ジャンルに関しても、インモラルをもう少し広く捉えて、人間に対する解像度が高く心理描写が深い作品をつくりたいですね。

おわりに

誰もがバカにする大きな夢を訊くと、少し困った表情をした近藤さん。理由は、「誰にもバカにされると思っていないから」。

なかなか人前では口にできなかったような夢も、ソラジマでは「無理だ」と反応されることはありません。ときに、自分一人だけではなく、伴走するクリエイターさんやチーム皆の共通の目標になることも。

ソラジマでは、一緒に大きな夢に向かって進む仲間を求めています。

「とにかく面白いものを生み出したい!」という気持ちを実現したい方は、ソラジマ編集者として一緒に働いてみませんか?

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