編集者
2025.10.21
「物語を作る側」から「物語を支える側」へ【夢を追い続けた先に見つけた“編集者”という道】

はじめに
実はソラジマの編集者の中には、「作家志望だった」というメンバーが多くいます。入社1年目のKさんも、そのうちの一人です。
幼い頃から小説家を目指し、専門学校卒業後もデビューを目指してひたすら執筆を続けてきたKさん。
なぜ彼女がソラジマの編集者として、「物語を作る側」から「物語を支える側」の道を選らんだのか。そして、今は何を目指しているのか。詳しくお話を伺いました。
【この記事はこんな人におすすめ】 |
|---|
「七転び八起き」な作家志望時代
まずは簡単に自己紹介をお願いします。
編集者のKと申します。
子どもの頃からBL小説家を目指しており、ずっと小説の執筆をしたり、新人賞に応募したりしていました。
小説や漫画などエンタメ作品がとても好きで、仕事でもプライベートでも好んで読んでいます。
現在担当している作品や、日々の業務内容を教えてください。
まだ入社して1年も経っていないので連載作品は担当していないのですが、連載化に向けて立ち上げている作品が5作品ほどあります。
どれもアラフォー女性を対象とした大人の恋愛漫画です。
自分を一言で表すキャッチコピーをつけるとしたら何ですか?
すごく難しいですね。新人賞に応募していた時代、本当に何度も落選しては応募してを繰り返していたので、「七転び八起き」ですかね。
もともとは作家を目指していたとのことですが、その夢を持ったきっかけは何ですか?
小学生の頃、担任の先生がもともと小説家志望だった方でした。その先生が、私の作文や授業で書いた小説をとても褒めてくださり、「作家の道を目指すのもありだと思うよ」と言ってくれたんです。
それをきっかけに、自分でも小説を書くようになり、作家を目指すようになりました。
執筆の専門学校に通っていたと聞きました。どんなことを学び、どんな日々を過ごしましたか?
専門学校では基礎的な文章力から世界観の作り方まで、創作に関する幅広いことを学びました。
生徒全員が同じ夢を追いかけていたので、それぞれの作品を添削し合うことなど充実した時間を過ごせたと思います。
卒業後、作家としてどのようなキャリアを思い描いていましたか?
もともとはBL小説家としてフリーランスで活躍したいと思っていたんです。
でも、とても難しい道なので、「25歳までにデビューできなければ、何か他の形でエンタメ職に関わろう」と決めていました。
作家としての夢を追いかけていた頃、どのような不安がありましたか?
私の場合は新卒で就職せず、フリーターをしながら執筆していたので、やはり将来的な不安は非常に大きかったです。
日中で働くことと執筆業を並行するのは、とても大変でした。
ソラジマとの出会いで、新しい道を見つける
ソラジマに応募を決めた理由や、そのときに感じていた気持ちはありますか?
先ほどお話しした通り、「25歳までにデビューできなければ就職する」と決めており、そのタイミングでソラジマのことを知りました。
当時はまだ脚本家として執筆したい気持ちが強かったので、まずは脚本家志望で応募したんです。
応募の際に「どんな会社なんだろう」と思い、『SORAJIMA STORY』を読んでみたら、脚本家から編集者の道に進んだ方がたくさんいることを知りました。
企業理念も私自身の考えととてもマッチしていたので、「編集者の道もあるかもしれない」と感じ、ソラジマへの応募を通じて自分の可能性を広げたいと思いました。
面接や選考の中で印象に残っているやりとりや言葉はありますか?
本当にたくさん印象に残っています。
一次面接の時には「作家から編集者になり、作家業と並行して活動している人もたくさんいますよ」と、さまざまなキャリアの道を示していただきました。
また、実際に編集者の方とお話しする機会もあり、一人ひとりが毎日、まさに死ぬ気でエンタメに向き合っているんだと感じました。
メンバーインタビューの際、作家業と両立している先輩が「編集者として毎日学ぶことが多く、それが作家業の実りにもなっている」と言っていたことが一番印象に残っています。
面接を通して、当初の作家志望としての気持ちにどんな変化がありましたか?
最初はやっぱり、「書き手として活躍したい」という気持ちが強かったです。
でも、面接を通して、「編集者としてエンタメに関わることで多くのことを経験でき、学びになる」「好きなことに毎日フルで向き合える」と感じました。
その結果、「作家だけにこだわらなくても、新しい道を探すのもありだな」という考えに変わりましたね。
「編集者として活躍できる」と確信したワケ
「新しい道を探すのもあり」という考えに変わったあと、具体的に編集者を目指すことになった理由やきっかけを教えてください。
ソラジマの面接や編集者の方と話をして、編集者は制作のすべての過程に関われる仕事だと感じました。
脚本家であれば脚本の執筆に専念することになりますが、編集者は脚本から最終の仕上げまでずっと関わり、エンタメ作りに専念できます。
それに人生をかけて取り組めることは、とても魅力的だと思ったんです。
そこがまた新鮮で、自分の中に新しい道や可能性を見出せた瞬間でもありました。
編集者になると決まった際、「自分にできるのか?」と不安に思った瞬間はありましたか?
選考の段階では「やるしかない!」という気持ちで突き進んでいましたが、内定が出てから入社日までの数日間は、とても不安を感じていました。
小説の執筆しか経験がない自分が、どれだけ漫画の編集という仕事に食らいついていけるのかなって。
さらに、前職は接客業でまったく異なる業界だったので、会社に馴染めるのかどうかも不安でした。
その不安は、どう乗り越えたのでしょうか。
入社して1週間後には、不安はほとんど消えていました。
ソラジマは本当に良い人ばかりで、1週間の間に「何か困っていることはない?」と何人もの人から声を掛けてもらいました。
そこで、「この人たちと一緒なら大丈夫かも」と安心できたことが大きかったですね。
私は走り出したら止まれないタイプなので(笑)、死ぬ気で一つひとつの業務に取り組んでいるうちに不安が消えていきました。
作家としても商業未経験とのことですが、「編集者としてやっていける」と感じた瞬間はいつですか?
ソラジマはフィードバックカルチャーをとても大事にしています。
自分から「こういう企画をやりたいんですけど、どう思いますか?」と聞くと、率直な意見がたくさん返ってくるんです。
さらに、私のアクションに何か問題があれば、すかさず誰かが「こうしたらいいと思うよ」とアドバイスをしてくれます。
そのおかげで、未経験でも「今自分が何をすべきか」「次にどうすればいいのか」がはっきり分かり、1週間ごとに次のステップに進めました。
どんどん成長できる環境だと分かった時に、「編集者としてやっていける」と感じましたね。
編集職に就く前と今とで、編集者という仕事へのイメージはどう変わりましたか?
作家志望だった頃は、編集者の人たちってなんだか怖いイメージがありました。バリバリ仕事をこなし、鋭い意見をバンバン飛ばすような(笑)。
でも、実際にその世界に入ってみると、皆さん“作家さんファースト”で動いていて、厳しさよりも優しさが一番にあるんだなと感じました。
厳しさも作家さんのためのもので、「作家さんをヒットさせたい」という想いで向き合っていることが分かり、怖い人というイメージから優しい人というイメージに変わりました。
作家目線を意識しながら、日々成長
入社初期に直面した一番大きな壁は何ですか?また、それをどう乗り越えましたか?
今もぶつかり続けていることではあるんですが、入社初期に直面した一番大きな壁は、「どうすれば作品をヒットさせられるのか」という点でした。
編集者の一番の仕事は「コンテンツを大ヒットさせること」だと思うのですが、その方法に正解はないので、常に模索しながら取り組むしかありません。そこが、いまだに一番大きな壁だと感じています。
乗り越えるためには、周りに先駆者の先輩がたくさんいるので頼ることが大事だと考えました。
自分から恐れず、積極的にしがみついていたことがよかったと感じています。
逆に、意外と自分の強みが役立ったと感じた出来事はありますか?
創作する上で、自分の一番の強みは「失敗しても諦めずに、また始めること」だと思っています。
最初の頃は企画を何本も何本も作って、先輩に見てもらって、ダメだったらまた新しいものを作って……をひたすら繰り返していました。
そうやって足腰強くできたのは、自分の強みのおかげだと思います。
前職の接客業の経験は、今の仕事にどう活きていますか?
前職はコンビニの店員でした。まったく別の業種ですが、活きている部分があるとしたら「お客様ファースト」の考え方です。
コンビニ店員もお客様と常に対話する仕事だったので、お客様の立場に立って話すことがとても大事でした。
今も作家さんとお話しするときに「どんなふうに話そうか」「どんな表情で話そうか」と考えることがあるので、対人コミュニケーションに前職の経験が活きていると感じます。
編集者としてのスキルを学ぶ上で意識したことを教えてください。
編集者としてスキルを向上させるには、インプットとアウトプットを繰り返すことがとても重要だと感じています。
編集者を目指す人なら今すぐできることですが、作品を読むときに「何がこれを面白くしているのか」をとにかく意識して読み、忘れないように絶対にメモに残して蓄積しました。そして、自分の作品でもその内容を必ず反映させるよう心掛けています。
これを繰り返していくと、「このWebtoonはこういうふうに作られている」「こういう面白さが詰まっている」といったことが見えてくるので、意識してよかったと思います。
編集者として成長を実感できた瞬間はありますか?
今でも作家さんとのコミュニケーションは難しいと感じています。
やっぱり作品を生み出してくれた人に対して自分がフィードバックを出し、ブラッシュアップすることはとても難しいです。
常に「どうしたら作家さんを傷つけずに済むか」と考えながら仕事をしていたところ、作家さんから「とてもお仕事しやすいです。フィードバックがためになります」と言っていただきました。その瞬間に、自分の成長を実感できました。
やはり作家の経験があるからこそ、「これは言われたら嫌だ」「こうしてくれたら嬉しい」という気持ちが分かるのでしょうか。
そうですね。作家さんによって求めるものは違うので一概には言えませんが、「ここは大事にしたいだろうな」という部分は分かるので、それは尊重するようにしています。
編集者としての経験が、自分の創作観や物語の見方にどう影響していますか?
編集部では日々、「キャラクターの“格”」や「読者目線の“気持ちよさ”」というワードが飛び交っています。
そのため、普段作品を読んだ時も「このキャラクターは“格”が足りていない」「“気持ちよさ”が活かしきれていない」と編集者目線でよい点から改善点まで見るようになりました。
今後の目標とメッセージ
編集者として挑戦してみたいことや、今後の目標を教えてください。
ソラジマ編集部では現在、「日の出ヒット(月間売上1億円以上)」という今世紀を代表するコンテンツに繋がる大ヒット作の創出を目指しています。
私も連載1作目から「日の出ヒット」を狙うつもりで作品を作っており、1作目を大ヒットさせることが目下の目標です。
その作品がどんどん大きくなって、作家さんにしっかり貢献できるようになればいいなと思います。
私はただヒットを出すことを考えているので、今はほかに挑戦してみたいことはないですね。
これからもソラジマのミッションと同じ「今世紀を代表するコンテンツを創る」を追い続けると思います。
編集者になったことで、自分の中に変化はありましたか?
作家志望だった頃は、本当に一人で黙々と執筆していました。とにかく「この作品でデビューしたい」という想いだけで、目の前のことしか見えてなかったです。
だけど、編集者として一つの作品を6~7人のクリエイターさんと制作するようになって、「自分のためだけでなく、クリエイターさん皆のために作品をよりよくしたい」と思うようになりました。
それまで一人で構築していた世界が、一気に広がったように感じます。
過去の自分に声を掛けるなら、どんな言葉をかけたいですか?
新人賞に応募していた頃は、本当につらかったです。でも、毎日必死で書いていたからこそ、今編集者として毎日作品に向き合うことも苦にならず、楽しめています。
今では、あの瞬間があってよかったと思うので、過去の自分に声を掛けるとしたら、「間違ってないから、そのまま進めばいいよ」と伝えたいですね。
これから応募を考えている作家志望の方や、創作に携わりたい方へのメッセージをお願いします。
ソラジマは日々エンタメだけに向き合える環境が出来上がっています。
今なかなかデビューできずに苦しんでいる方や、未来にちょっと不安を感じている方は、思い切ってソラジマに飛び込んでみてください。
自分がやりたいことをど真ん中で追いかけられる環境なので、ぜひ挑戦してほしいです。
今の苦しみも必ず後々に活きて、「この瞬間のためだったんだ」と思える日が来ると思います。一緒にソラジマで働けると嬉しいです。
おわりに
作家を目指していたKさんは、ソラジマとの出会いによって編集者という「新たな道」に進みました。
以前は一人で作品を生み出していましたが、今は多くのクリエイターさんと共に「大ヒット作を出す」という目標に向かっています。
Kさんのように、作家志望だけど将来に不安がある方や、エンタメにとことん向き合える環境を求めている方は、ぜひソラジマへ応募してください。
私たちと一緒に、今世紀を代表するコンテンツを創りましょう!
▶︎▶︎▶︎ 編集者の採用情報はこちら ◀︎◀︎◀︎
▶︎▶︎▶︎ クリエイター職の採用情報はこちら ◀︎◀︎◀︎
▶︎▶︎▶︎ 各種選考基準はこちら ◀︎◀︎◀︎