編集者
2024.02.27
【祝★地上波ドラマ化】『シンデレラ・コンプレックス』担当編集者独占インタビュー
ソラジマが制作、Webtoonコンテンツとして配信した『シンデレラ・コンプレックス』は、今年2月29日からMBSドラマ特区で実写ドラマとして放送がスタートします。
今回は『シンデレラ・コンプレックス』の編集者として原作の井上里彩子さんと二人三脚で歩んできた澤田夢花さん(以下、敬称略)に、制作の裏話とソラジマで編集者として働くことの楽しさをお伺いしました。
目次
『シンデレラ・コンプレックス』は立ち上げもスピード感も異例
2021年から『シンデレラ・コンプレックス』の連載が始まりました。当時の立ち上げ時のことを教えてください。井上さんの担当になったのはどういう経緯だったのでしょうか?
澤田:今回の作品の始まり方は、実は異例中の異例なんです。というのは、Webtoonでの漫画の連載の場合、まず作家さんから応募があって、ソラジマで編集者をつけて企画がスタートするというのが一般的なのですが、私と井上さんはそうではなくて。
もともと私は別の会社で漫画アプリの運用や動画のディレクターをしていて、井上さんは動画企画のソラジマ側の担当者という形での出会いでした。
その延長で、井上さんが漫画の企画を持っていることを知って、ソラジマの代表から一緒に作品を作りませんか?と声をかけていただいたのが始まりです。実はこれが井上さんにとっては作家として、私としてはWebtoon編集者として、お互い最初の仕事なんです。
井上さんから『シンデレラ・コンプレックス』のアイデアを最初に聞いた時はどう思われましたか?
澤田:純粋にいいな、と思いました。井上さんのことは元から面白い人、魅力的な人だなという印象があって、その彼女の世界観がよく現れていて。キャラクター設定も最初の段階からしっかりしていましたし。枠組みもしっかり持っていらしたので、これはいけると思いました。
企画が始まる前から、作家と編集者がお互いのことをよく知っていたというのも珍しいですね。
澤田:そうですね。でも最初に井上さんと、もとの仕事で最初に知り合ったのは2021年の春あたりです。そのまま漫画の話になって、そこから半年で連載を開始しています。
ずいぶんと急ピッチなんですね!
澤田:そうですね。スピード感を意識していた部分もあるんですが、半年で作りました。
読者と一緒に作っていくうちに、キャラクターも想定外の展開
アイデアの段階で、特に気に入った部分はありましたか?
澤田:まず「禁断」の部分、それも不倫ものはいろいろあるにしても教師と生徒という禁断の関係は目を引くストーリーだろうと思いました。その現場を保健室であったり、修学旅行のホテルであったり「こんなところで不倫しちゃうの?」という新しさを作っていけたのは良いと思っています。
読者さんのコメントなどは参考にされますか?
澤田:もちろんです。コメントなんかは全部チェックしています。その過程の中で、多くの読者さんが由良のキャラクターの毒々しさにハマっていることがわかって。もともと由良はそこまで主人公格にするつもりはなかったんですが、みなさんの反響を見ながら存在感を変えていきました。
そういった意味では読者のみなさんと一緒にストーリーを作っていくという感覚もあるのでしょうか?
澤田:ありますね。読者さんからの反応が大きくなればなるほど過激になっていったのも事実です(笑。
反応が大きいと、やりがいを感じますか?
澤田:はい。人気が上がっていくにつれ、やりがいもUPしていきました。もともと、短い一話のなかで、なんでも良いから、なにかの1つの感情を持ち帰ってもらいたいという思いがあるんです。それは「むかつく」「キモい」「好き」「悲しい」等なんでも良いのですが、感情を動かすことができたら嬉しいなと。
『シンデレラ・コンプレックス』では、作家さんと編集者さんはどのような役割分担があるのでしょうか?
澤田:編集者さんによってやり方は違うと思うのですが、私と井上さんの場合は、井上さんはとにかくストーリーを、私は原稿の進行管理や作品を売るための戦略的な部分を担当しています。
ストーリーについて、澤田さんがアイデア出しのお手伝いをすることはありましたか?
澤田:アイデア出しはお互いにやりますね。シーンの細かい描写など、私から提案して採用してもらうこともありました。私たちの場合は打ち合わせはとにかくお互いのアイデアの出し合いで大爆笑です。「そんな展開あり?やばい!」っていつもお互い笑い合ってました。
井上さんとのやりとりの中で、最も印象に残ったシーンはありますか。
澤田:井上さんはストーリー制作をメインに、私はネーム以降の作品の進行管理をメインで行う役割分担ではあるのですが各キャラのセリフを決める際に、各キャラの担当を2人で分けてました。由良の地雷系のセリフは井上さん、陽介のモラハラ旦那のセリフの担当は私だったりして…笑
その場で「こういうこと言いそうだよね〜」っていうノリでどんどん作り上げていきました。
実写化決定の最初の感想は「◯◯か?」だった
連載開始から大反響で、連載開始から徐々に読者が増え人気が増していったと思いますが、どんな気持ちで見ていましたか?
澤田:「すごい!」という気持ちはありますが、自分ごとのようにまだ感じられていないというのが正直なところです。ただ今は、本作品のクリエイター様はじめ読者のみなさまに感謝しているだけだとしか言いようがありません。
さて、実写化のお話が出ました。最初はBUMP、そしてついに地上波デビューとなったわけですが、実写化のお話を聞いた時の最初の感想を教えてください。
澤田:「正気か?」と思いました。こんな刺激的な作品を地上波で流して大丈夫なの?っていう…笑 ただ経験値豊富な制作スタッフ様や制作会社様、演じていただける役者様、全員プロフェッショナルですので信頼してお任せしております!
飴を配って友達に別れを告げた学生時代〜ソラジマに入社するまで
ところで大学生のときの澤田さんは、どんな人だったんでしょう?
澤田:正直ぼっちでした。大学にもあまり行ってなくて、サークルにも所属せず、ほぼ毎日アルバイトをして過ごしていました。友達とも色々あって大量に飴を配って別れを告げたりして…!全然暗い話じゃないんですけど、文字にするとインパクトありますよね!笑
その代わりテストの時には集中して、ほぼフル単で3年で単位は取り終わってました。
なんのアルバイトだったんですか?
澤田:テレビ局のADのアルバイトでした。仲間にも恵まれたので、キツかったですけど楽しかったです。常に新しい世界が広がっていて。
その後新卒で就職したのはゲーム関係のベンチャー企業です。テレビ局のアルバイトは楽しかったんですが、上下関係がきっちりしていて就職するのはちょっと自分には合わないかなと…。ソーシャルゲーム黄金期だったこともあり、ゲームのプランナーをやっていたんですが、自分は幼少期からあまりゲームなどプレイしない方だったので、思いきって大好きな漫画の世界に転職しました。その後、縁あってソラジマの方に声をかけていただいて、今に至ります。
編集者としてのソラジマの魅力
ソラジマで働くことの魅力はどんなものでしょう?
澤田:まず新しいことにチャレンジしていること、それこそWebtoonを早い時期から目を付けて日本でも制作していくというのはすごいなと思いました。
それからとにかく裁量権が大きいというのが最大の魅力です。
逆に、辛いことはありますか?
澤田:つらいことというか、やはり裁量権が大きい分、結果はきちんと出さなければなりません。ベンチャーですし、「5年後に結果を出します」では正直ダメだと思っています。ただ、客観視点で自分自身のことをきっちり分析できていて、自分の強み、弱み、それを分かった上でビジョンを持っていろんなことに挑戦すれば大きく成長できる会社だと思います。
これからソラジマで編集の仕事をしてみたいと思う人に伝えたいことはありますか?
澤田:個人的にはこういう作品を面白いと感じるなど自分の得意なジャンル等をしっかり把握して、言語化しつつ自分で考えれる人が求められていると思います。Webtoonはこれから日本でもどんどんクオリティが上がっていくコンテンツですし、従来通りの売れ線も大事ですが、そこから新しい面白い作品を自分の手で作るんだ、という意識は絶対に必要だと思います。
またスピードと結果は必ず求められると思います。ベンチャーですから。
自分で責任をもって物事を成し遂げたいという人にはとてもやりがいのある職場だと思っています。
ありがとうございました。
澤田:ありがとうございました。
▼編集者澤田さんの担当作品は以下よりご覧ください
・禁忌の子
・かたわれ令嬢が男装する理由
・シンデレラ・コンプレックス
おわりに
ソラジマでは「最高の編集者」と「最高のクリエイターさん」がともに作品を創っていくことが今世紀を代表するコンテンツに繋がると信じています。
最高の編集者と最高のクリエイターさんにソラジマを選んで頂くために、私たちは最高の成長環境を提供していきたいとおもっています。
ソラジマでは編集者だけでなくビジネス職種、コーポレートスタッフ含め、マンガ制作にアツい気持ちを持って取り組んでいます。
「誰もがバカにする大きな夢を叶えて見せるー。」「今世紀を代表するコンテンツを創る」というメッセージに共感した方と働ける日を楽しみにしています!
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