経営・ビジネス
2025.02.14
【“面白い”を探し続ける】「働きたくなかった」のにいつの間にか執行役員になった理由【Bizチーム 鈴木 涼介】
.png&w=3840&q=75)
はじめに
「なんだか仕事がつまらない」
「何か面白いことがしたい」
毎日、そう考えてモヤモヤと過ごす人は少なくないはずです。
実は、現在ソラジマのマンガ編集本部で執行役員を務める鈴木涼介さんも、以前そう感じながら過ごしていたうちの一人だったといいます。
「どうしても働きたくなかった」と話す鈴木さんが、ソラジマで執行役員に至るまでにはどのような経緯があったのでしょうか。
ソラジマ入社やビジネスチームに必要な要素なども含めてお聞きしました。
【この記事はこんな人におすすめ】 |
---|
目次
「仕事はつまらない」が払拭された理由とは
——鈴木さんはソラジマに入社するまで、どのようなお仕事をしていたのでしょうか?
1社目は一部上場のIT企業で、そこではNPO法人の運営や営業事務のようなことをやっていました。ただ、職場環境がキツく、人がどんどんやめていってしまうため、2年目で室長のすぐ下のポジションになってしまったことで、人事の考え方に疑問を感じて転職しました。
2社目は、企業に出向してコンサルをする会社に入社したのですが、出向先のテンションに合わせて成果をしっかり出しても、出向元の会社では定額評価しかされず、理不尽さを感じながら仕事をしていましたね。
そもそも大学時代、とにかく「働きたくない」という気持ちが強く、就活をやり出したのも、卒業年度の10月だったんですよ。
仕事しないことには生活ができないという理由で就職した上に、正当な評価がなされない職場が続いたことで、「仕事ってなんてつまらないんだろう」「頑張っても意味がない」なんて考えていましたね。

——「働きたくない、つまらない」という心境の中、ソラジマの採用選考を受けることになった理由を教えてください。
「この世に、面白い仕事ってないのかな?」と思いつつ転職活動に目を向けたタイミングで、転職サイトにソラジマからの「未経験で漫画編集者をやってみませんか」というメッセージがきたんですよね。
直感ですが、「エンタメの仕事でつまらないということはさすがにないだろう」と感じました。
「これで面白さを感じられなかったら、仕事をして生きていくのはやめてヒモになろう」と、自分が仕事して生きていくかどうかを決める最後のチャンスだと考え、応募したという感じです。
——ヒモ!? ソラジマが合わなかったらヒモで生きていこうとしていたんですか(笑)
はい。ヒモになるため、マッチングアプリを年齢や職業でセグメント分けして選定していた時期もありました(笑)
ただ、転職活動時にソラジマのカルチャーを見て「ここなら自分がこれまで仕事に感じていた不満が解消されるかもしれない」と感じたのも事実です。
採用選考も、漫画を読んで分析するなどエンタメに関する内容ばかりで、意外と楽しく進められていましたね。
——実際に入社して、これまで感じていた仕事に対するマイナス感情は払拭されましたか?
そうですね。試用期間は、いつ試用が終わってしまうかわからない不安感や、精神的に大変な期間もありましたが、その後は編集者として楽しく働けていました。
そのように働けていた理由としては、ソラジマが成果を上げられる社員に対してしっかり報いてくれる会社だという部分を感じていたからだと思います。そういった部分を見て、「自分自身も会社に報いたい」という気持ちで働いていましたし、今もその気持ちは強いですね。
編集者ではなくサポートでソラジマに還元する
——編集者として働いていた鈴木さんが、現在のようにビズチームの業務をするに至った経緯を教えてください。
リリーススケジュールを記載しているスプレッドシートなどに対して「もっとこうしたらいい」というフィードバックを出していくうちに、編集者をやりながら、徐々に自分で管理系のシートや仕組みをつくるようになっていったんですよね。これには、前職での知識などが役立っています。
当時、ビズチームで役員をやっていた方と一緒に、漫画編集に関わるオペレーションを仕組み化していくうちに、ほかの編集者が作品連載中に出る手当と同じような形で、仕組み化に対して一部固定給を出してもらうようになりました。
編集者目線、かつ新人でもわかりやすいようにという部分を意識して、作品リリースまでのジャーニーなどもつくっていましたね。
——部署異動があったということではなく、編集者をやりながら徐々にビズチームの仕事を拡大していったのですね。
そうですね。そういった動きを半年ほどしていたら、CEOの前田さんと当時の役員から「正式にビズチームに入ってもらえないか」というオファーをいただいた感じです。
当時、ほかの編集者の作品に対する熱量に自分は及ばず、このまま作品をつくり続けるのは、作品に関わる方やほかの編集者に失礼だと感じていたんですよね。
創作という側面よりも、ビズチームとして仕事をしたほうがソラジマに還元できると思い、正式にビズチームのオファーを受けることにしました。
——ビズチームに正式に異動してから、現在に至るまではどのような業務を行っていましたか?
これまでの業務に加えて、投資先との定例会議や、投資の回収フローなどの資料づくりなども行っています。
昨年の5月にビズチームの役員が退職したことで、実質現場の責任者ポジションになってしまい、上長不在の穴を埋めつつ頑張っていたら、12月に執行役員になっていたという感じです。
競争に対しての考え方が仕組みづくりにつながった

——鈴木さんは子ども時代や学生時代、どのような子どもでしたか?
恥ずかしい話なのですが、やや厨二病っぽい子どもでした。
小学校6年生のとき、自分から「中学受験がしたい」と親に提案したのですが、「自分は周囲とは違う」という発想からだったんですよね。中学受験をして、自分の居場所を引き上げれば自分が生きやすい環境があると思い込んでいましたが、実際にはまったくそんなことはなくて……。
大学受験も就活も、その先の生活もすべて競争で、共同体にいる限り競争に晒され続けることに、「やりたくもない競争に巻き込まれ続けながら生きるのって、面白くないな」と考えるようになりました。
——もしかして、そこから「働きたくない」という考えが生まれていったのですか?
はい。(苦笑)そういったところから、自分のあり方などについて考えるようになり、哲学や思想の勉強をし始め、実存哲学というものに傾倒したことがきっかけだと思っています。
実存哲学を学ぶうちに「社会から定義される自分は自分の本質ではないので、人間が人間として生きるためには社会から脱しないといけない」と考えるようになりました。

まあ、色々と御託を並べましたが、要は競争をしたくなくてそのための理由を探していた、という感じですね(笑)
ただ、この競争に対する考え方が、ソラジマでの業務につながっている部分もある気がします。
僕が考えた「編集三層システム」という仕組みがあります。これは、編集者の構造を立ち上げ編集者、引き継ぎ編集者、編集アシスタントの三層にして、立ち上げ編集者はどんどんヒット作品を世に出し、そのヒット作品を引き継ぎ編集者が手堅く会社の売り上げを守っていくというシステムです。そこに編集アシスタントも加えて、会社全体でヒット作品の創出を目指します。
——競争に対する考え方が、「編集三層システム」にどのようにつながっているのでしょうか?
基本的に立ち上げ編集者は、2年間という期間のうちにヒット作品を出すということを考える人たちなのですが、その期間内にヒットを出せなければ、立ち上げ編集者としての競争からは外れてしまうということなんですよね。
しかし、その編集者たちも2年間、ヒットを生み出すために頑張ってきたという実績があります。競争から外れたからおしまいではなく、そういった編集者にも、適切な役割を担ってもらうという道があってもよいのではないかと考えました。
作品への愛情と冷静さがある人がビズチーム向き
——鈴木さんは、ソラジマ、とりわけビズチームに向いている人はどんな人だと思いますか?
ソラジマのビズチームに向いている人のペルソナは、自分自身に近いと思っています。
「何か面白いことがしたい」とどこかの職場でくすぶっている人や、派手に裁量権を持って仕事をしてみたい人が向いているのではないでしょうか。
また、管理系の仕事でありながらも改革的な動きができる、考えられる人もよいと思います。僕が「編集三層システム」をつくったときのようなイメージですね。
——実務的な部分で必要な要素はありますか?
数字管理が得意で、編集者と上手にコミュニケーションが取れる人ですかね。
会社の売り上げに関する事業全般を見ることになりますし、数字を見た上で編集者をサポートしていくにはこれらの要素が不可欠です。
ソラジマ作品に対して愛情を持つ一方で、物事を俯瞰して見られる目線や数字に対しての誠実さも重要だと考えています。
ヒットにつながらない作品を閉じるという意思決定を、編集者が行うのはなかなか難しいんですよね。しかし、ズルズルと続けることは、編集者や作家さんの時間を浪費して作品の打席数を減らすことにもなりかねません。
作品の“撤退戦”を冷静に判断してサポートするのも、ビズチームの仕事です。
👇より詳しい業務詳細は鈴木さんのnoteをチェック
ソラジマを日本一のエンタメ企業に

——最後に、鈴木さんの「誰もがバカにする大きな夢」を教えてください!
ソラジマを日本一のエンタメ企業にすることですね。
ヒット作を出すべく動いている編集者にとってどれだけ動きやすい仕組みをつくれるか、それだけ能力を最大化できるかなど、日本一に押し上げるために必要なことはすべてやってやるという気持ちで動いています!
おわりに
“面白い”を実現できるのは、編集者やクリエイターだけではありません。
ビジネスサイドでも、ゼロから仕組みをつくったり会社を動かしたりという、改革的な動きができるのもソラジマの魅力です。
現在の仕事の経験を活かし、一緒にヒット作や日本一のエンタメ企業の創出の一端を担ってみませんか?
▶︎▶︎▶︎ BIzチームの採用情報はこちら ◀︎◀︎◀︎